関西廃墟旅行も今回で最後の投稿となります。
(アーカイブ:「関西廃墟旅行vol.1」「関西廃墟旅行vol.2」「関西廃墟旅行vol.3」
「関西廃墟旅行vol.4」「関西廃墟旅行vol.5」「関西廃墟旅行vol.6」)
3日目最初の目的地はタイトルにもある通り「龍王ヶ淵」という湖。
木々に囲まれた湖ということで当初は早朝に行くという予定になっておりました。
しかし2日目夜の就寝前の時点は我々3人は疲労がとても溜まっている状態。
のんびり9時位に行くか、
朝日の時間(5時位)に行くか、という議論を3人で行いました。
色々な意見が飛び交いましたが、
「せっかくここまで来たのだから」というフレーズの末、
AM3:30に起床ということになります。
我々3人お気に入りの宿ふくとんを、
わずか5時間ほどの滞在で出発し、龍王ヶ淵に向かいます。
車ですれ違えないほどの細い田んぼ道をゆっくりと走らせ、
ふくとんから1時間もかからずにすんなり龍王ヶ淵に到着。
到着時刻はAM4:30。
このときの朝日が出てくる時刻はAM5:30前後。
ということで、薄暗いながらも日が出る前にベストスポットを探し始めます。
探しながらもどんどん撮影していきます。
PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2
割と明るめに撮影をしたので、
朝日っぽさはあまり感じないかもしれませんが、
上の写真どちらもAM5:00頃の撮影です。
早朝に来た甲斐もあり、風がほぼなく水面が見事に鏡面状態になっています。
視界の全てが上下反転されたような不思議な世界。
私生活ではなかなかお目にかかれない光景かもしれませんね。
PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2
森も見事に鏡面化されています。
ちなみに湖自体はそんなに大きくなく、5分ほどで1周をまわることができます。
湖には魚もいるみたいで、何人か釣りをしている人もいました。
PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2
結局、6時前くらいまで撮影をし
見事に朝日が出て参りました。
少し靄のかかったこの景色は神秘的で、とても癒されました。
ということで、ここから今回の旅の最後の目的地「旧東青山発電所」に向かいます。
龍王ヶ淵からは割と近く1時間半ほどで、目的地周辺に到着します。
この旧東青山発電所は山の中にある廃墟で、
目的地はわかるもののある程度車で近づき、そこからは歩きでの移動となります。
とはいえ、色々な人のブログを見る限りそんなにしんどくは無さそうな印象。
とりあえずは、目的地周辺の限界まで車を近づけ、
スマホのGPSを頼りに目的地まで向かいます。
PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2
「まじでこれ登るのか。。」
全員が思ったであろう。しかし行くしか無い。そこに廃墟があるのであれば。
上の写真で見るとそうでもないように思えますが、
実際はものすごい傾斜で地面は緩いわ、
虫はうじゃうじゃいるわで、もう大変。
15分ほどかけ、やっと上まで登ることができました。
しかし廃墟が全然見えない。
嘘だろ・・。
そう思った時、GPS担当のJから思わぬ発言が。。
「今の分で1/3も進めてないかも。
というかここの道からだと行けないかもしれない。」
ということで、疲労困憊ながらも来た道を下り、車へと戻ります。
車に戻り、もう一度廃墟がある山周辺を周回します。
すると我々が先ほど登った位置の反対側にも道があることに気付きます。
となったら、急いで車でそっちに向かいます。
かなりの獣道を車で走らせ、車が行けるギリギリのところまで行きます。
ここで助手席に乗っていたJが車から降り、
先まで車で行けるかを確認しにいきます。
車を運転している私。
後部座席にいるU。
戦陣を切って身軽に走っていくJ。
Jが車を先導しつつ、車をゆっくり走らせます。
ここでUが言葉を発します。
「なんか虫が車の周りを迂回してんだけど」
私も気付いてはいましたが、特に気にしていませんでした。
Jの誘導が終わり、車に戻ってきます。
無事に廃墟周辺まで車を近づけることができ、
早速出発の準備をします。
J曰く、たぶんここから歩いてすぐのところに廃墟がありそう、とのこと。
最後に大体の方角をスマホで確認し、さぁ出発といったところで問題が起きます。
「なんだこれ」
私たちの乗っている車が完全に虫に包囲されています。
窓ガラスに6匹ほど虫がとまっていて、迂回している虫が5〜6匹ほど。
それも全て同じ虫。
さすがに驚いた我々は、すぐさまその虫が何なのかを調べます。
結果はアブ。
10匹以上の数のアブに完全に包囲されてしまったのです。
出るに出れない。
それでも勢いよく出れば大丈夫だろうと思っていましたが、
アブ自体が集団で行動をし、かなりしつこく追ってくる性格みたいで、
色々と考えた末、車を降りることを断念します。
悔しいけど、さすがにこの数はヤバい。
最後の最後で、廃墟目前にして辿り着くことができませんでした。
我々3人が今回行った時期が8月初旬の夏まっただ中。
もし旧東青山発電所に行く予定のある人はこの辺を十分に気をつけてもらいたい。
今まで何十件もの廃墟に行きましたが、
断念したのは初めて。
最後は残念な結果に終わりましたが、
今回、3日間という短い時間ながらも数多くの絶景スポットを巡ることができました。
個人的には大満足の3日間でした。
こうして、我々3人の夏は8月初旬にして終えるのでした。
次の廃墟は年末かな。
ではでは。