デザインは、auのリスモやTBSのBooBoなど
さまざまなデザインを手がける、アートディレクター佐野研二郎氏。
平面的なグラフィックが印象的な彼らしい
デザインの仕上がりになっているかと思います。
さて、今回の東京オリンピックのロゴですが、
毎度のことながら、オリンピックのロゴは賛否両論あるかと思います。
ですが、私個人的には今回のロゴは有りだと思います。
オリンピック、パラリンピックそれぞれの連動感。
「日の丸」「和」をしっかりとモチーフに入れた上での、
「T」と「=」のデザイン。
「T」は「Tokyo」「Team」「Tomorrow」を意味し、
「=」は普遍的平等を意味しているそうです。
コンセプト等はもちろんのこと、
なによりも直感的にいいなと思ったことは、
「和」がしっかりと表現されていること。
今や日本は世界でも広く認知されるようになり、
「和の国」としてその地位を築き上げていると思います。
そんな中、未来的なデザインであったり、
欧米的な格好良さを求めるのは何か違うと思います。
あくまで、日本っぽさが第一に必要だと思います。
その辺で、私が引き合いに出したいのが、
今回の東京オリンピックの招致用のロゴ。
桜の花びらをモチーフにし、
「再び戻る」という意味合いのあるリースを柄にかたどったこのロゴ。
コンセプト等は悪くないかと思うのですが、
ぱっと見の印象が、日本らしくない。
その問題は色合いだと私は思います。
桜の花びらがカラフルな色味になると、
正直ハイビスカスにしか見えないということ。
よって、私はハワイの印象に見えました。
これって日本?と思いました。
こうなってしまうと本末転倒。
和の見え方も無ければ、日本らしさも無い。
話を戻します。
長々と書いてしまいましたが、
強いて今回のロゴでのデメリットがあるとしたら
「華やかさ」が弱いということ。
この辺は正直難しいですね。
「和」という色はそもそも深めの色味が多いので。
とは言え、着物をイメージするような色味にすれば、
華やかさも出てくるのかもしれませんね。
色々と皆さまの中にも考えや思いがあるかと思いますが、
兎にも角にも、みんなで精一杯応援しましょう。
国立がらみで、まだまだ色々と問題は抱えていますが、
せっかくの自国開催。
楽しんで応援しましょう。
ではでは。
東京オリンピックのエンブレム、コンセプトムービー↓