9.27.2015

関西廃墟旅行vol.3 〜暗黒トンネル編〜

今回で初日の内容が最後になります。

初日1つ目の撮影場所から当たりのスポットを引いた我々3人は
初日の宿、とりおへ向かいます。

七色ダムからはそこそこ距離があります。
とはいえまだ時刻は17時前。
夏ということもあり、まだまだ撮影の余地があります。

しばらく車を走らせ、山の獣道を走っていると、
綺麗な橋を見つけ、1度車を降りてみることに。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

緑、茶色以外ほとんど色味の無い景色に
突如現れた真っ赤な橋。

この色味のギャップに魅せられ、思わずローアングルでパシャリ。
最近、個人的にハマっている地面からの撮影。

基本的に左右対称で、奥行きを感じる場所でよく撮ったりしている手法です。

5分ほどの軽い撮影をしていると、何か違和感が・・。

そう、雨です。
ボートに乗っているときは、身体が焼けるほどの日光に照らされていたのに、
いつのまにか辺りは雲が増え、そしてまさかの雨。

山の天気は変わりやすいとはよく言ったものです。

すぐさま車に戻り、再び獣道を走り出します。

先ほどの橋から更に、1時間ほど車を走らせると何やら奇妙なトンネルを発見。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

恐ろし過ぎるトンネル。
運転していたJも思わずブレーキを踏みます。

それもそのはず、このトンネルには街灯が全くない上に
中は蒸気に満ちていて、10mほど先までしか見えません。

恐る恐る中に入り、ライトを点灯。
すると光が乱反射し、余計に視界が見えづらくなる始末。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

とはいえ、上の写真でも分かるように、
我々3人はこのトンネル内で、車から降りています。

というのも、最初は恐る恐る進んでいたのですが、
次第にこの視界にも慣れ、逆に好奇心へと変わっていったのです。

となれば、私とJはすぐさま意見が一致し、
車を降りることになります。
この辺のフットワークと怖いモノ知らずな感じは、
我ながらさすがとしか言いようがありません。

その後ゆっくりと車を走らせ、
トンネルの出口が見えてきました。

出口もあまりにも美しかったので、ここでも撮影。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

こういう写真は、車の通りが多い都会では
なかなか撮れませんからね。

そんなこんなで旅の途中のアクシデントも楽しみながら、
トンネルを後にし、再び本日の宿とちおへ向かいます。

とちおへ向かう途中に、夕食を食べ、温泉に入り、
無事とちおへ到着。

とちおは激安バンガローであったため、
特に部屋には何も無く、3人で本日の出来事を語らいながら、
そして時に虫と戦いながらも早めに就寝。

特に私とUは前夜が夜行バスということもあり、
疲労感はかなりのものでした。

次回は関西廃墟旅行2日目。
目指すは、初の学校廃墟。そしてJお墨付きの夜景スポットへ。
乞うご期待。

ではでは。

9.26.2015

関西廃墟旅行vol.2 〜七色ダム編〜

前回の続きになります。

進めど進めど水だらけ。
15分ほどJがボートを運転し、そこから私の運転に代わります。
何分、こういったものを運転するのは好きでして。。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

電波のギリギリ入るこの場所で、
なんとかGPSで方向をたどるが、なかなか目的地が見えてこない。

まぁ武藤に、1時間ほどと言われていたのに、
もうすぐ着くんじゃないかという勝手な思い込みを3人ともしていたからなのだが。

ボートに乗り出してから40分ほどで、やっとのこと目的地が見えてきました。
目的地が見えてから、目的地に着くまで約10分。

やっとの思いで、今回の旅最初の目的地。
七色ダム発電所跡に到着。

ここで些細な問題が。。
そう、ボートを停めることができない。

なんとか紐的なものでとめようと試みるが、まぁうまくいかない。
ということで、1人は廃墟周りをボートで巡回し、
残りの2人は上陸という形になりました。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

「あぁ、美しい。」
毎度毎度、廃墟に来る度に思わされるこの感情。
久々の廃墟だっただけに、いつも以上に言葉を失った。

興奮しながらも、辺りをゆっくりと見渡した後、撮影を開始。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

ここの廃墟の建物は少し変わっていて、
半分は床があり、上陸ができます。
上の2枚の写真は上陸したところから撮影をしています。

そして、残りの半分は床が無く、
建物が水に浸っています。

なので、この廃墟は見る角度によって
全く違う景色にも感じます。


         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

上2枚の写真は、ボートで巡回をしながら撮影をしています。
入ってくる日差しが水に反射をし、
天井が水面のように輝いています。

建物自体が白いからこそ、より一層美しく感じます。

3人それぞれ、交代で上陸し
約1時間ほどで撮影も終了。

いつもそうだが、廃墟がある場所は緑に囲まれています。

それはもちろん人が関与していないから、ということなんだが、
朽ちていく廃墟と、元気に生きようとしている緑との対比が
言葉に表せないくらい美しく感じる。

なぜだろうか。
こういった場所にある緑には、
普段見ている植物とは違った、力強さをものすごく感じる。

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

行きはここに来るまで、ボートで50分ほどで着きましたが、
帰りは、電気ボートのバッテリーが少なくなっていたことと、
Uの運転が想像以上にひどかったため、帰りは1時間近くかかってしまいました。

ボートを無事返却し、武藤に感謝し
次の目的地へと向かいます。

時刻はこの時点で16:30。
次の目的地は宿になります。
そう、もともと初日は移動が多かったため、
あまり予定を詰めすぎないようにスケジューリングしていました。

次回、もうちょっと1日目の続きをやります。
ではでは。


ONE STYLE

少し前になりますが、
7月に結婚式の前撮りならぬ、後撮りをしました。

         PHOTO : ONE STYLE

もともと結婚式の際に、カメラマンを入れて、
写真はたくさん撮ってもらったのですが、
洋装しかしなかったため、嫁さんに着物も着てほしいという私の想いから、
今回後撮りというカタチで撮影を行いました。

撮影の依頼をしたお店は、タイトルにもある「ONE STYLE」というところ。

数ある、前撮り撮影の中ここを選んだ理由としては、
まず値段がリーズナブル、撮影当日の融通が利きやすい、
カメラマンのレベルがイメージしていたものに近い、
そして、撮影中でも自分のカメラを使って写真を撮るのがOK。

という様々な理由が噛み合って、ここに決めました。

         PHOTO : ONE STYLE

撮影日はもともと6月を予定していましたが、
天気が雨になってしまったため、日程を再度調整し、
7月に撮影を行いました。
(雨予報が40%以上の場合は1日以内であれば無償で日程変更が可能)

日程の調整の甲斐もあって、撮影当日は見事な快晴。
海辺での撮影もあったので、風はかなり強めでしたが、
撮影日としては、非常に良好。

朝8時から着付けをし、午前中はまず和装からの撮影。

和装の撮影場所は、蘆花恒春園。
(こういった撮影場所は全て自分たちで決めれます。)

そして、私たちがここに決めた理由は何と言ってもこの竹林。

         PHOTO : CONTAX RTS2 / Carl Zeiss Planar F1.4 50mm / Kodak GOLD 200

これだけの量の竹林を背景に、着物で撮影をしたら
さぞ美しいだろうなと思い、ここに決めました。

写真はもちろん想像以上の出来となりました。

                                   PHOTO : ONE STYLE

ここで、90分ほどの撮影を済ませ、
再びお店に戻り、今度は洋装にお着替え。

こういう衣装替えは本来女性の方が圧倒的に時間がかかるのですが、
私は、洋装と和装で髪型を変えたため、ほぼほぼ嫁さんと同じ時間を要しました。

式の時も衣装替えの際に髪型を変えたのですが、
何分最近は髪を固めてセットしているため、
一度髪を洗ってからのリセット。
そりゃ時間もかかります。

話がそれましたが、今度は洋装に着替え、お台場海浜公園へ。
ここをえらんだ理由としては、
海、森、公園と様々なシチュエーションが一度に撮れるという点です。

         PHOTO : CONTAX RTS2 / Carl Zeiss Planar F1.4 50mm / Kodak GOLD 200

上記に述べた、3点をまんべんなく均等に撮影するつもりでしたが、
風が尋常じゃないくらい強かったため、海辺での撮影は少しだけにし、
基本は公園内での撮影をメインとしました。

         PHOTO : ONE STYLE

洋装では色んな小道具を持参し、
さまざまなシチュエーションを楽しみながら撮ることができました。

上の写真は、私が撮ってみたかったカメラを構えるショット。

その他にもピクニック風に撮ってみたり、
風船を使ってみたりと、色々と撮りました。

                                   PHOTO : ONE STYLE

今回、後撮りという形で撮影をしましたが、
やっぱり式のときとは全然違う良い写真が撮れたと思っています。

というのも、式のときは気遣いや疲れなどが写真にも反映されていて、
顔が引きつっていたり、ぎこちない笑顔の写真が多かったのです。

それに比べ、今回の撮影は非常にリラックスして挑むことができたので、
結果的に、表情の良い写真がたくさんありました。
まぁ、もちろんカメラマンの腕も大いにありますが・・。

前撮りとか後撮りって、どうしてもスタジオで型もののイメージがありますが、
こういったロケーション撮影であれば、
表情豊かな写真が撮れるので、記録としても記憶としても非常におすすめです。

個人的には、こういったことを10年に1回単位で撮っていくのも
良いのではないかと思いました。

節目節目の記録として、記憶や思い出として、
写真は本当に良いものだと思いました。

今回撮影をしてくれたONE STYLEの方々には心から感謝です。

ではでは。

9.23.2015

関西廃墟旅行vol.1 〜七色ダム編〜

大分前になりますが、8月の初旬頃に行って参りました、関西廃墟旅行。
今回廻ったのは、このルート。


名古屋から車でスタートして、
関西南部をぐるっと廻る感じ。

まず、旅の始まりは初日前夜の夜行バスからスタート。
深夜1時発の夜行バスに乗り、名古屋に6時着。

名古屋に早朝からのスタートとなります。

ちなみに今回の旅は、いつものAct Rashlyにスペシャルゲストとして、
Uを迎え入れました。
ということで、今回の旅は3人の男旅となります。

まず最初に向かったのは三重県にある七色ダム発電所跡。

ここは数多くある廃墟の中でも非常に珍しい、
水に浮かぶ廃墟。

お盆前の平日ということもあり、
道も非常に空いていたため、3〜4時間ほどで目的地周辺に到着。

先にも述べましたが、今回の廃墟は水に浮かんでいます。
ということで、早速ボートを借りることに。

まず、廃墟から一番近いレンタルボート屋に行きましたが、
モーター付きのしっかりとしたボートしか置いていない。

なんでも、免許が無いと運転できないとのこと。
こりゃ困った。

もちろん免許など持ってもいないし、
最悪の場合は、この周辺はモーター付きのボートしか
レンタルできないのではないかと脳裏を過る。

そんな不安な思いを振り払い、
そこからまたしばらく移動し、廃墟からまた少し離れたレンタルボード屋に着く。

正直3人とも、ダメ元な感じで、私たちでも使えるボートがあるか聞いてみました。
すると、予想外の返答。

「電気ボートなら2台あるよ。」

まさかの返答である。
電気ボートは想定していなかった。

今回の旅は、撮影スポットの廻る順序、
時間などの様々なことを踏まえてルートを決めました。
それに対して、ボート等のことは全く調べていない雑っぷりは相変わらず。

しかし、そんな雑な部分を帳消しにしてくれた、
プロレスラー武藤似のおっちゃん。
私たちは敬意を払った上で、彼を武藤と呼んだ。

そんな武藤の粋な計らいで、
値段は安くしてくれるわ、
本来2人乗りのボートを3人乗っても良いと言ってくれたりと、
神対応過ぎる武藤にただただ感謝をしながら、
やっとのことで廃墟へ向かう我ら3人。


         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2

そんな我らの前に現れる、美しきエメラルドの湖。
この美しい光景を目の当たりにしながら、電気ボートの旅が始まります。

電気ボートの時速は3〜5kmほど。
ほとんど歩いているような感覚のスピード。

このボートで、1時間ほど走れば廃墟に着くとのこと。
初めての電気ボートにワクワクしながら、まずはJの運転で廃墟に向かいます。

ということで、今回はここまで。
次回以降は、写真を多数ご紹介できると思います。
乞うご期待。

ではでは。

(アーカイブ:「関西廃墟旅行vol.2」「関西廃墟旅行vol.3」「関西廃墟旅行vol.4」
「関西廃墟旅行vol.5」「関西廃墟旅行vol.6」「関西廃墟旅行vol.7」

         PHOTO : CANON EOS 6D / COSINA ULTRON 40mm F2